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平成 9年 決算審査特別委員会(企業会計)−09月18日-目次
平成 9年 決算審査特別委員会(企業会計)-09月18日-01号

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  1. 川崎市議会 1997-09-18
    平成 9年 決算審査特別委員会(企業会計)-09月18日-01号


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    平成 9年 決算審査特別委員会企業会計)-09月18日-01号平成 9年 決算審査特別委員会(企業会計) 決算審査特別委員会日程(第1日) 平成9年9月18日(木) 午前10時  議  場 1 正副委員長の互選 2 議案の提案説明  (1) 議案第114号 平成8年度川崎市病院事業会計決算認定について  (2) 議案第115号 平成8年度川崎市下水道事業会計決算認定について  (3) 議案第116号 平成8年度川崎市水道事業会計決算認定について  (4) 議案第117号 平成8年度川崎市工業用水道事業会計決算認定について  (5) 議案第118号 平成8年度川崎市交通事業会計決算認定について 出席委員(61名)   委員長       森 宏一      佐藤忠次    小俣 博     増渕榮一      近藤正美   副委員長      坂本 茂      小島一也
       稲本 隆     笠原勝利      宮田良辰   委員        上原國男      野村敏行    徳竹喜義     長瀬政義      大島 保    山田賀世     宮原春夫    ------------    飯塚正良     竹間幸一    欠席委員( 1名)    吉沢酉友     青山仁三      市川代三郎    後藤晶一     栄居義則    ------------    岩崎善幸     立野千秋    尾畑悦子     小川秀明    佐藤洋子     志村 勝    中川 啓     潮田智信    伊藤 弘     雨笠裕治    嶋崎嘉夫     柏木雅章    佐藤光一     矢沢博孝    鏑木茂哉     中尾治夫    井田 肇     原 修一    飯塚双葉     小泉昭男    市古映美     高  巖    玉井信重     市村護郎    佐藤 忠     鈴木 叡    菅原敬子     小島恵一    本間悦雄     渡辺好雄    平子瀧夫     増子利夫    小林貴美子    松島輝雄    千葉美佐子    深瀬浩由    猪股美恵     水科宗一郎 出席理事者                  出席事務局職員  助役     深瀬幹男            次長     小島 豊  助役     杉本 寛            庶務課長   髙橋良算  助役     納  宏            議事課長   松川欣起  総務局長   東山芳孝            調査課長   栗原誠市  財政局長   小川澄夫            議事係長   鈴木恒仁  健康福祉局長 齋藤良夫            記録係長   八幡登一  建設局長   松田 優            議事課主査  大沼敏雄  水道局長   渡瀬正則                   ほか関係職員  交通局長   河野 武        ----------------  監査事務局長 舘 健三  代表監査委員 深瀬松雄  監査委員   三原克己  監査委員   大場正信  監査委員   宮崎光雄         ほか関係理事者 --------------------                 午前10時2分開会 ◎原修一 議長 平成8年度公営企業会計の決算議案を審査する決算審査特別委員会を開会いたします。  直ちに △日程第1の正副委員長の互選を行います。お諮りいたします。互選の方法につきましては,本職から指名するということにいたしたいと思いますが,ご異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◎原修一 議長 ご異議ないものと認めます。よって,本職から正副委員長をご指名申し上げます。  委員長に小俣博委員,副委員長に稲本隆委員のお2人をご指名いたします。お諮りいたします。ただいまのご指名にご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◎原修一 議長 ご異議ないものと認めます。よって,そのように決定いたしました。お2人にごあいさつをお願いいたします。 ○小俣博 委員長 ごあいさつを申し上げさせていただきます。ただいま皆様方のご賛同をいただきまして,決算審査特別委員会の委員長にご指名をいただきました。大変恐縮しているところでございます。平成8年度の企業会計の決算を審査する大変重要な委員会だけに,その責任の重大さを感じているところでございます。ご案内のとおり,予算も年々増大し,内容も多岐にわたっております。予算が正しく執行されているか,委員会の中で十分審査をしていきたいと思っております。  幸い,副委員長には誠実なお人柄でございます稲本副委員長がご就任をいただきました。大変ありがたく,心強い限りでございます。副委員長とともに,委員会の運営に当たりましては厳正かつ円満の中で進めてまいりたいと思います。どうぞ委員各位を初め理事者の皆さん方のご指導とご協力をお願い申し上げまして,あいさつといたします。よろしくお願いいたします。(拍手) ○稲本隆 副委員長 誠実な稲本隆でございます。(笑声)議長からのご指名にご賛同いただきまして,まことにありがとうございます。市民こそ主人公,市民生活最優先の原則にのっとって,この企業会計決算審査特別委員会,皆さん方の活発なご論議を期待したいと思います。  幸いにも,委員長には見識,経験ともに豊かな,さらに人間性豊かな小俣委員長をいただき,委員会の民主的な運営のために全力を挙げたいと思っております。ぜひともよろしくお願い申し上げまして,一言ごあいさつとします。どうもありがとうございました。(拍手) ◎原修一 議長 それでは,小俣委員長と交代いたします。    〔議長退席,委員長着席〕 ○小俣博 委員長 それでは,ただいまから日程に従い審査を進めたいと思いますが,その前にお諮りいたします。  本委員会の傍聴につきましては,これを許可したいと思いますが,ご異議ありませんか。    〔「異議なし〕と呼ぶ者あり〕 ○小俣博 委員長 ご異議ないものと認めます。よって,本委員会の傍聴は許可することに決定いたしました。  それでは,日程に従いまして審査を進めます。 △日程第2の各案件を一括して議題といたします。  直ちに,決算内容の説明を理事者にお願いいたします。 ◎齋藤良夫 健康福祉局長 健康福祉局関係の議案につきましてご説明申し上げます。議案第114号,平成8年度川崎市病院事業会計の決算につきましてご説明申し上げますので,川崎市病院事業会計決算書の43ページをお開き願います。  川崎市病院事業報告書の概況でございますが,総括事項のうち業務状況につきましてご説明いたします。今日の医療を取り巻く環境は,高齢化社会の急速な進展,それに伴う疾病構造の変化,医療技術の高度化,さらに市民の健康への関心の高まりなどにより医療領域の拡大に対応する新しい医療環境が求められ,大きく変化しております。また,公立病院においては,市民への良質な医療サービスの安定的・効率的な提供が従来にも増して求められております。このような状況の中で,平成8年度も病院経営の効率化に努めているとともに,施設の改善及び高度医療機器の整備等により医療機能の充実を図り,市民の医療需要にこたえてまいりました。川崎病院におきましては,施設の更新並びに地域の基幹的な総合病院として将来の医療需要に対応するため,平成11年度全面改築の完成を目指して平成7年度から5ヵ年の継続費を組み,本年度は建物本体の建設を進めてまいりました。一方,井田病院におきましては,保健・医療・福祉が手をつなぎ,急速に進む高齢化の時代に対応する高齢者ケアの拠点かわさき総合ケアセンターの平成10年度開設に向け,基本設計及び実施設計を行いました。  次に,業務実績でございますが,診療業務を病院全体で見ますと,入院患者は延べ32万6,124人で7年度に比べ290人の増,外来患者は延べ59万2,257人で7年度に比べ2万6,381人の増。これを1日平均で見ますと,入院患者は893人で7年度に比べ3人の増,外来患者は2,417人で7年度に比べ117人の増となっております。  次に,主な建設改良及び医療器械整備についてご説明いたしますので,44ページをお開き願います。川崎病院では,病院改築工事を進めるとともに超音波診断装置等の医療器械の整備を行いました。また,井田病院におきましては,病棟の内部改修等の改良工事及びX線骨密度測定装置等の医療器械の整備を行いました。  次に,経理状況でございますが,8年度の病院事業収益は214億6,178万808円で,7年度に対し5億1,719万6,177円の増となっております。この主な理由は,診療報酬の改定や病院経営に対する職員一人一人の意識改革のさらなる浸透などによるものでございます。これに対し,病院事業費用は214億5,218万6,418円で,7年度に対し5億1,615万6,323円の増となり,この結果,8年度の純利益は959万4,390円となりました。  次に,病院事業決算報告書につきましてご説明いたしますので,前に戻りまして2ページ及び3ページをお開き願います。この決算報告書は消費税込みでございますが,後ほどご説明いたします損益計算書等の財務諸表につきましては税抜きでございます。  それでは,最初に①収益的収入及び支出につきましてご説明いたします。初めに収入でございますが,第1款病院事業収益の決算額は214億7,754万5,083円で,予算額に比べ11億1,188万4,917円の減となりました。この内容は,第1項医業収益で患者数が予定に達しなかったことなどにより8億400万6,216円の減,第2項医業外収益は他会計補助金などで3億979万6,631円の減,また第3項特別利益は191万7,930円の増となっております。次に支出でございますが,第1款病院事業費用の決算額は214億6,016万6,786円で,2億2,278万3,214円の不用額となっております。この内容は,第1項医業費用で減価償却費等の減により7,003万8,014円の不用額,第2項医業外費用支払い利息等の減により1億4,276万4,340円の不用額,第3項特別損失は地方公営企業法施行令第18条第5項ただし書きの規定により予算額を超過して執行した額1万9,140円,第4項予備費は全額使用しませんでした。  4ページ及び5ページに参りまして,②資本的収入及び支出につきましてご説明いたします。初めに収入でございますが,第1款病院事業資本的収入の決算額は45億4,985万1,000円で,予算額に比べ63億711万2,000円の減となりました。その内容は,第1項企業債で63億1,000万円の減となっておりますが,これは主に企業債の一部62億8,100万円を翌年度へ繰り下げ発行することによる減でございます。第3項固定資産売却代金は2,000円の減,第4項補助金は289万円の増となっております。次に支出でございますが,第1款病院事業資本的支出の決算額は49億8,931万9,683円でございますが,継続費逓次繰越額が62億8,168万5,574円でございますので,3,222万2,279円の不用額となっております。この内容は,第1項建設改良費で契約差金等により3,222万1,535円の不用額,第2項企業債償還金は744円の不用額で,おおむね予算額どおりの執行となっております。次に欄外の文言でございますが,これは資本的収支の差し引きによる収入不足額に対する補てん財源の説明でございまして,資本的収入額資本的支出額に対して不足する額は4億4,015万4,257円でございますが,これにつきましては過年度分損益勘定留保資金1億7,846万7,713円,当年度分消費税資本的収支調整額375万9,140円,繰越工事資金328万2,536円及び当年度分損益勘定留保資金2億5,464万4,868円で補てんしたものでございます。  次に,6ページに参りまして,平成8年度川崎市病院事業損益計算書についてご説明いたします。左側のページが病院事業の合計額で,右側のページは病院別の内訳となっております。以下合計額でご説明いたします。1の医業収益は174億9,344万6,145円でございます。これに対しまして2の医業費用は207億5,687万6,880円で,差し引きいたしました医業損失は32億6,343万735円となるものでございます。3の医業外収益は39億6,532万6,858円,8ページに参りまして4の医業外費用は6億4,607万6,626円でございます。したがいまして,経常利益は5,581万9,497円となるものでございます。さらに,5の特別利益300万7,805円と6の特別損失4,923万2,912円の差額4,622万5,107円を経常利益から差し引いた959万4,390円が当年度純利益となるものでございます。次の前年度繰越欠損金は89億4,179万2,927円で,これから当年度純利益を差し引いた89億3,219万8,537円が当年度未処理欠損金となるものでございます。  次に10ページに参りまして,平成8年度川崎市病院事業剰余金計算書につきましてご説明いたします。まず欠損金の部でございますが,これはただいま損益計算書でご説明申し上げましたとおり,当年度未処理欠損金は89億3,219万8,537円でございます。次に資本剰余金の部でございますが,受贈財産評価額の当年度末残高は7,376万6,589円,次の補助金の当年度末残高は6億1,639万8,557円でございます。したがいまして,翌年度繰越資本剰余金は6億9,016万5,146円となっております。  次に12ページに参りまして,平成8年度川崎市病院事業欠損金処理計算書についてご説明いたします。これは当年度未処理欠損金89億3,219万8,537円を全額9年度へ繰り越すものでございます。  14ページに参りまして,平成8年度川崎市病院事業貸借対照表につきましてご説明いたします。まず資産の部でございますが,1の固定資産のうち,①有形固定資産はアの土地からクの建設仮勘定までの合計で157億7,042万9,846円でございます。16ページに参りまして,②無形固定資産は250万5,532円で,固定資産合計は157億7,293万5,378円でございます。2の流動資産は,①の現金預金から④のその他流動資産までの合計で51億1,632万3,529円でございます。以上の固定資産合計流動資産合計を加えた額が資産合計で208億8,925万8,907円となるものでございます。次に負債の部でございますが,3の流動負債は,①の未払金から③のその他流動負債までの合計で36億8,712万6,252円となり,負債合計と同額でございます。次に18ページに参りまして,資本の部でございますが,4の資本金は,①の自己資本金と②の借入資本金の合計で254億4,416万6,046円となるものでございます。5の剰余金でございますが,これは10ページの剰余金計算書のところでご説明申し上げました内容のものでございまして,資本剰余金合計は6億9,016万5,146円となるものでございます。②の欠損金は89億3,219万8,537円でございまして,剰余金合計欠損金合計89億3,219万8,537円が資本剰余金合計6億9,016万5,146円を上回っておりますので,マイナス82億4,203万3,391円となるものでございます。したがいまして,資本合計は資本金合計剰余金合計を加えた額で172億213万2,655円となり,これに負債合計を加えた負債資本合計では208億8,925万8,907円となりますので,16ページの資産合計と同額となるものでございます。  以上で平成8年度川崎市病院事業会計決算の説明を終わらせていただきますが,詳細につきましては22ページ以降の附属書類及び別冊の決算参考資料をご参照いただきたいと存じます。よろしくご審査のほどお願い申し上げます。 ◎松田優 建設局長 建設局関係の議案につきましてご説明申し上げます。議案第115号,平成8年度川崎市下水道事業会計決算認定についてご説明申し上げますので,平成8年度川崎市下水道事業会計決算書の47ページをお開き願いたいと存じます。  それでは,事業の概要からご説明申し上げます。下水道は市民の快適な生活環境の実現と公共用水域の水質保全及び雨水排除等のために欠くことのできない都市の基幹施設であり,本年度も引き続き本市の最重要施策として取り組んでまいりました。平成8年度は,本市の第8次下水道整備5ヵ年計画の第1年次として下水幹枝線,ポンプ場,雨水滞水池,雨水貯留管下水処理場等の整備を促進してまいりました。一方,管理面におきましては,事業運営の健全化に努めてまいりましたが,建設投資に伴う減価償却費及び企業債利息等の資本費の増大などにより一般会計から補助金を繰り入れるなど,依然として厳しい財政状況にあります。  次は,業務の状況でございます。本年度の有収水量は1億4,127万4,640立方メートルで,前年度に比べ80万8,774立方メートル増加しました。処理面積は9,740ヘクタールで前年度に比べ194ヘクタール増加し,また処理人口は平成8年度末で115万5,000人になりました。その結果,人口普及率は95.7%に達し,前年度末の94.3%に比べ1.4ポイント上昇しました。  次は,建設及び改良工事でございます。本年度の建設改良費の決算額は,前年度からの繰越事業費を加えて328億5,756万636円となっております。また,本年度は110億9,000万円を翌年度に繰り越しました。主な建設改良工事として,管渠につきましては水洗化の普及,浸水地域の解消を図るため,千年,江川,新城その1,登戸,その他排水区の下水幹枝線工事を施工しました。ポンプ場につきましては,野川雨水貯留池が完成しました。また,大島・京町・観音川・加瀬・天王森・丸子・等々力ポンプ場で施設の更新工事を施工しました。雨水滞水池につきましては,観音川雨水滞水池が完成しました。雨水貯留管につきましては,引き続き江川・渋川雨水貯留管及び大師河原6号幹線の建設工事を施工しました。処理場につきましては,入江崎環境センター増設改良工事及び加瀬・等々力環境センター入江崎総合スラッジセンター及び汚泥圧送管の建設工事を施工しました。  48ページへ参りまして,次は経理の状況でございます。収益的収支につきましては,下水道事業収益下水道事業費用は消費税抜きで同額の484億8,902万6,190円で,差し引き収支はゼロとなっております。なお,収益のうち一般会計からの補助金は129億3,362万9,100円でございます。また,平成8年度の資本的収支における収入不足額は126億8,352万8,008円で,これについては当年度分損益勘定留保資金等で補てんいたしました。  以上で事業の概況についての説明を終わらせていただきます。  引き続き,下水道事業決算報告書についてご説明申し上げますので,前に戻りまして2ページをお開き願います。最初に収益的収入及び支出につきましてご説明申し上げます。まず収入でございますが,第1款下水道事業収益の決算額は492億9,038万4,784円で,予算額に比べ20億9,121万4,216円の減となっております。この内容でございますが,第1項営業収益は20億7,046万1,394円の減となっており,これは主に下水道使用料一般会計負担金の減によるものでございます。第2項営業外収益は1,974万2,822円の減となっており,これは主に一般会計補助金の減によるものでございます。第3項特別利益は該当事項がございませんでしたので,予算額と同額が減となっております。次に支出でございますが,第1款下水道事業費用の決算額は484億1,371万2,469円で,予算額に比べ21億3,666万5,531円の不用額となっております。この内容でございますが,第1項営業費用は12億2,570万2,733円の不用額となっており,これは主に処理場費の減によるものでございます。第2項営業外費用は8億9,440万7,798円の不用額となっており,これは主に支払い利息及び企業債取扱諸費の減によるものでございます。第3項特別損失は該当事項がございませんでしたので,予算額と同額が減となっております。第4項予備費は444万5,000円を営業費用に充当しておりますので,1,555万5,000円が不用額となっております。  次に,資本的収入及び支出につきましてご説明申し上げますので,4ページをお開き願います。まず収入でございますが,第1款下水道事業資本的収入の決算額は364億3,875万9,249円で,予算額に比べ106億7,618万8,751円の減となっております。この内容でございますが,第1項企業債で96億8,450万8,000円の減となっておりますが,これは備考欄に記載してございますように,主に96億2,400万円を翌年度へ繰り下げ発行することによる減でございます。第2項一般会計出資金につきましては1億1,908万8,753円の減となっておりますが,これは建設改良事業等に対する一般会計出資金の減によるものでございます。第3項国庫補助金につきましては8億5,340万円の減となっておりますが,このうち8億円は建設改良事業の翌年度繰越分でございます。第4項負担金は1,800万円の減となっておりますが,これは黒川地区の公共下水道整備に関する住宅・都市整備公団からの負担金の減によるものでございます。第5項寄附金,第7項基金繰入金,第8項固定資産売却代金及び第10項その他資本的収入につきましては,いずれも該当事項はございませんので,予算額と同額が減となっております。第6項水洗便所等貸付事業収入は68万2,350円の減になっております。第9項投資収入は46万9,648円の減となっております。  次に,支出についてご説明申し上げますので,6ページをお開き願います。第1款下水道事業資本的支出の決算額は484億5,628万7,257円でございますが,そのほかに翌年度繰越額が110億9,000万円ございますので,不用額といたしましては2億7,808万8,743円でございます。この内容でございますが,第1項建設改良費は2億6,748万9,364円の不用額となっており,これは主に公共下水道整備費の減でございます。第2項償還金につきましては,おおむね予算額どおりの執行となっております。第3項水洗便所等貸付事業費は211万3,800円の不用額となっております。第4項基金造成費につきましては,おおむね予算額どおりの執行となっております。第5項投資につきましては50万1,000円の不用額となっております。第6項予備費は201万7,000円を水洗便所等貸付事業費水洗便所等貸付補償金等へ充当いたしておりますので,798万3,000円が不用額となっております。  次に,欄外の文言でございますが,これは資本的収支における収入不足額に対する補てん財源の説明でございます。資本的収入資本的支出額に対して不足する額126億8,352万8,008円につきましては,当年度分消費税資本的収支調整額8億7,667万2,315円,繰越工事資金4億4,425万円及び当年度分損益勘定留保資金113億6,260万5,693円で補てんしたものでございます。  次に,損益計算書についてご説明申し上げますので,8ページをお開き願います。これは下水道事業の平成8年4月1日から平成9年3月31日までの期間における経営成績を明らかにした報告書でございます。内容につきましては合計金額で申し上げます。1の営業収益は352億7,259万8,263円で,これに対しまして2の営業費用は233億1,835万2,594円でございますので,収支差し引きいたしますと営業利益は119億5,424万5,669円となっております。3の営業外収益は132億1,642万7,927円で,これに対して次の9ページの4の営業外費用は251億7,067万3,596円でございますので,収支差し引きいたしますと119億5,424万5,669円の損失となっておりますが,これは先ほどの営業利益と同額となっていることから,経常利益,当年度純利益ともにゼロとなるものでございます。さらに,前年度繰越利益剰余金,当年度未処分利益剰余金ともに該当事項がありませんので,おのおのゼロとなっております。  次に,剰余金計算書につきましてご説明申し上げますので,次の10ページをお開き願います。資本剰余金の部のうち,Ⅰの受贈財産評価額につきましては,2の当年度発生高が27億4,082万9,165円で,これは配水施設の譲り受けによるものでございます。また,3の当年度処分高が538万1,359円でございますので,4の当年度末残高は609億7,771万9,586円となるものでございます。Ⅱの寄附金につきましては,3の当年度処分高が23万7,046円でございますので,4の当年度末残高は15億3,295万8,495円となるものでございます。Ⅲの国庫補助金につきましては,2の当年度発生高が92億702万円で,これは公共下水道建設事業費に対する国からの補助金でございます。また,3の当年度処分高が1億2,021万273円ございますので,4の当年度末残高は1,818億6,424万8,434円となるものでございます。Ⅳの県補助金につきましては,3の当年度処分高が1,586万4,825円ございますので,4の当年度末残高は5億9,381万5,404円となるものでございます。次のページへ参りまして,Ⅴの負担金につきましては,2の当年度発生高が1,200万円で,これは黒川地区の公共下水道整備に関する住宅・都市整備公団からの負担金でございます。また,3の当年度処分高が52万2,564円ございますので,4の当年度末残高は22億6,807万5,439円となるものでございます。Ⅵのその他資本剰余金につきましては,2の当年度発生高が49万6,088円で,これは公共下水道事業基金の預金利子でございます。また,3の当年度処分高が1万1,501円ございますので,4の当年度末残高は1億4,328万8,489円となるものでございます。以上のⅠからⅥまでを合計いたしました翌年度繰越資本剰余金は2,473億8,010万5,847円となるものでございます。  次の12ページの剰余金処分計算書につきましては,いずれも該当事項はございません。  次に,13ページ以降の貸借対照表につきましてご説明申し上げます。これは下水道事業の財政状況を明らかにするため,平成9年3月31日現在保有するすべての資産,負債及び資本を総括的に表示した報告書でございます。内容につきましては合計金額で申し上げます。  初めに,資産の部でございます。1の固定資産のうち,①の有形固定資産合計は7,546億8,494万8,406円でございます。②の無形固定資産合計は1億1,729万6,018円でございます。③の投資合計は15億6,773万1,278円でございます。以上を合計いたしました固定資産合計は7,563億6,997万5,702円となっております。次の14ページに参りまして,2の流動資産合計は159億5,839万3,112円でございまして,これに先ほどの固定資産合計を加えた資産合計は7,723億2,836万8,814円となっております。次に負債の部でございます。3の流動負債合計は151億3,949万2,394円でございまして,負債合計につきましても同額でございます。次に資本の部でございます。4の資本金合計は5,098億877万573円でございます。5の剰余金合計は2,473億8,010万5,847円でございます。これに先ほどの資本金合計を加えた資本合計は7,571億8,887万6,420円となるものでございます。さらに,この額に負債合計を加えた負債資本合計は7,723億2,836万8,814円となりまして,先ほどの資産合計と一致するものでございます。  以上をもちまして平成8年度川崎市下水道事業会計決算の説明を終わらせていただきます。なお,詳細につきましては17ページ以降の附属書類及び別冊の平成8年度下水道事業会計決算参考資料をご参照いただきたいと存じます。よろしくご審査のほどお願い申し上げます。 ◎渡瀬正則 水道局長 それでは,水道局関係の平成8年度決算につきましてご説明申し上げます。初めに議案第116号の水道事業会計からご説明申し上げますので,お手元の平成8年度川崎市水道事業会計決算書の47ページをお開き願いたいと存じます。  まず,事業報告書でございますが,平成8年度の事業概況について申し上げますと,引き続き良質な水と安定給水を確保するため,浄水施設等整備事業及び配水施設等整備事業を中心に諸施設の整備,改良に努めてまいりました。また,財政面では,たび重なる渇水の影響により市民の節水意識が浸透したことなどで水需要が減少したため,水道料金収入は予定額を下回りました。しかし,建設改良費の見直し,諸経費の節減等に努めたことにより,単年度では財源余剰額を生じたものの,依然として厳しい状況にございます。  次に,業務の状況について申し上げますと,本年度末におきます給水人口は120万7,321人,給水栓数は53万8,781栓で,普及率といたしましては,ほぼ100%でございます。一方,水需給の関係について申し上げますと,本年度の年間配水量は1億8,170万3,300立方メートル,1日最大配水量は平成8年7月11日に56万7,200立方メートルを記録しております。また,年間有収水量は1億5,838万7,369立方メートルでございます。  次に,建設及び改良工事でございますが,本年度は第4次5ヵ年継続事業であります浄水施設等整備事業及び配水施設等整備事業を中心に施行いたしました。このうち,浄水施設等整備事業は,総事業費50億円による平成8年度から平成12年度までの継続事業でございまして,本年度はその初年度としての事業費9億2,368万9,331円をもって浄水施設の改良工事を施行いたしましたが,一部残工事については翌年度に繰り越すことにいたしました。また,配水施設等整備事業は,総事業費130億円による平成8年度から平成12年度までの継続事業でございまして,本年度はその初年度としての事業費23億9,863万7,862円をもって市内配水管網の整備,改良工事を施行いたしましたが,一部残工事につきましては翌年度に繰り越すことにいたしました。なお,一般建設改良工事につきましては,送・配水管の布設,更新,川崎縦貫道路関連施設の整備及び各浄水場等諸施設の改良工事を行ってまいりました。  次に,経理の状況についてでございますが,収益的収支につきましては,事業収益391億9,478万8,496円に対し,事業費用374億4,382万4,341円でございますので,収支差し引き17億5,096万4,155円となりました。一方,資本的収支は,収入総額58億2,301万4,524円に対し,支出総額121億8,435万7,731円でございますので,収支差し引き63億6,134万3,207円の不足となりました。これにつきましては,損益勘定留保資金等で補てんいたしました。なお不足する額4,598万4,072円は,平成8年度許可済企業債未発行分をもって翌年度に措置いたします。  引き続きまして,決算報告書等財務諸表につきましてご説明申し上げますので,2ページから3ページをお開き願いたいと存じます。平成8年度川崎市水道事業決算報告書でございますが,この決算報告書の数値は消費税を含んだ額でございます。それでは,①の収益的収入及び支出の収入からご説明申し上げます。
     まず収入についてでございますが,第1款水道事業収益の決算額は391億9,478万8,496円で,予算額に比べまして14億2,697万3,504円の減となっております。この内容につきまして各項別に比較いたしますと,第1項営業収益は9億1,837万567円の減でございますが,これは主として給水収益及びプール事業収益の減によるものでございます。第2項営業外収益は5億1,133万6,823円の減でございますが,これは主として水道利用加入金分担金の減によるものでございます。第3項特別利益は273万3,886円の増でございますが,これは固定資産売却益の増によるものでございます。  次に支出について申し上げます。第1款水道事業費用の決算額は374億4,382万4,341円で,予算額に対しまして17億5,984万9,659円の不用額でございます。この内容を各項別に比較いたしますと,第1項営業費用は16億4,728万6,688円が不用額となりましたが,これは資産減耗費,配水費等の執行減によるものでございます。第2項営業外費用は7,994万1,478円が不用額となりましたが,これは支払利息等の執行減によるものでございます。第3項特別損失の不用額はございません。第4項予備費は特別損失に1,737万8,507円の充用をいたしましたので,3,262万1,493円が不用額でございます。  次に,4ページから5ページに移りまして,②の資本的収入及び支出について申し上げます。  まず収入についてでございますが,第1款水道事業資本的収入の決算額は58億3,155万3,176円でございまして,予算額に比べまして12億199万7,841円の減となっております。この内容につきまして各項別に比較いたしますと,第1項企業債は6億7,377万2,017円の減でございます。これは,川崎縦貫道路関連施設整備事業,配水施設等整備事業及び浄水施設等整備事業の事業進捗に伴い,企業債が翌年度へ繰り下げになったことや,相模貯水池大規模建設改良事業に不用額が生じたためでございます。第2項の出資金は全額執行いたしました。第3項補助金は1,220万6,000円の減でございます。これは川崎縦貫道路関連施設整備事業に対する一般会計からの補助金の減によるものでございます。第4項負担金は5億1,634万3,724円の減でございます。これは主として負担金対象工事にかかわる工事負担金収入の減によるものでございます。第5項貸付金返還金は1万3,600円の減でございます。これは給水装置改良資金貸付金返還金の減によるものでございます。第6項固定資産売却代金は43万7,500円の増でございます。これは用地売却によるものでございます。第7項その他の資本的収入は10万円の減でございます。これは該当事項がなく,全額未執行によるものでございます。  次に,6ページから7ページに移りまして,支出について申し上げます。第1款水道事業資本的支出の決算額は121億8,435万7,731円でございますが,川崎縦貫道路関連施設整備費等の翌年度繰越額が9億427万7,288円でございますので,不用額といたしましては6億3,002万7,735円でございます。この内容につきまして各項別に比較いたしますと,第1項建設改良費は6億1,632万7,664円が不用額となりました。この主なものは,配水施設,原水施設費の執行減によるものでございます。第2項投資は全額執行いたしましたので,不用額はございません。第3項企業債償還金は71円が不用額となりましたが,これは端数残によるものでございます。第4項貸付金は370万が不用額になりましたが,これは給水装置改良資金貸付金の減によるものでございます。第5項予備費は全額不用額でございます。  次に,欄外の文言説明についてでございますが,これは資本的収入,支出の差し引きによる収入不足額の補てん財源説明でございまして,資本的収入額資本的支出額に対して不足する額は63億6,134万3,207円でございます。これにつきまして,当年度分消費税資本的収支調整額1億8,638万9,856円,当年度分損益勘定留保資金54億1,564万4,659円,当年度利益剰余金処分額7億1,332万4,620円で補てんをいたしました。なお不足する額4,598万4,072円は,平成8年度許可済企業債未発行分をもって翌年度に措置するものでございます。  次に,8ページに移りまして,損益計算書についてご説明申し上げます。内容につきましては消費税抜きの金額でございます。また,以降ご説明申し上げます各計算書等につきましても消費税抜きの金額でございます。  平成8年度川崎市水道事業損益計算書でございますが,まず1の営業収益は①の給水収益から⑤のその他の営業収益までの計312億7,966万9,097円でございます。これに対します2の営業費用は①の原水費から⑫の資産減耗費までの計329億8,577万9,197円でございますので,営業損失といたしましては17億611万100円でございます。  9ページに移りまして,3の営業外収益は①の受取利息及び配当金から⑤の雑収益までの計68億577万6,913円でございます。これに対します4の営業外費用は①の支払利息及び企業債取扱諸費から③の雑支出までの計35億1,541万3,314円でございますので,営業外利益といたしましては32億9,036万3,599円でございます。これから営業損失を差し引きますと,経常利益といたしましては15億8,425万3,499円でございます。5の特別利益は①の固定資産売却益と②の過年度損益修正益の計473万436円でございます。これに対します6の特別損失は①の過年度損益修正損5,517万2,106円でございますので,差し引き損失といたしましては5,044万1,670円でございます。これに経常利益を合わせますと,当年度純利益といたしましては15億3,381万1,829円となります。前年度繰越欠損金は3億6,485万5,236円でございますが,これに当年度純利益15億3,381万1,829円でを加えますと,当年度未処分利益剰余金は11億6,895万6,593円となります。  次に,10ページに移りまして,剰余金計算書についてご説明申し上げます。平成8年度川崎市水道事業剰余金計算書でございますが,まず欠損金の部でございます。Ⅰの欠損金でございますが,前年度の欠損金を処分しておりませんので,繰越欠損金年度末残高は3億6,485万5,236円でございますが,当年度純利益が15億3,381万1,829円でございますので,当年度未処分利益剰余金は11億6,895万6,593円となります。  次に,資本剰余金の部でございます。Ⅰの国県補助金は当年度該当がございませんので,1の前年度末残高と2の当年度末残高は同額の5,647万9,690円でございます。Ⅱの一般会計補助金は,当年度に一般会計から3,000万円の受け入れがございましたので,3の当年度末残高は1億2,608万5,526円でございます。Ⅲの工事負担金は,当年度発生高といたしまして工事負担金収入6億5,270万56円の受け入れがございましたので,3の当年度末残高は158億8,763万6,374円でございます。  次に,11ページに移りまして,Ⅳの受贈財産評価額は,本年度中に無償譲渡を受けました配水管等の評価額として2億5,798万5,070円でございますので,3の当年度末残高は51億3,632万6,275円でございます。Ⅴのその他資本剰余金は当年度該当がございませんので,1の前年度末残高と2の当年度末残高は同額の123万6,000円でございます。したがいまして,以上を合計いたしました翌年度繰越資本剰余金は212億776万3,865円でございます。  次に,平成8年度川崎市水道事業剰余金処分計算書についてご説明申し上げます。1の当年度未処分利益剰余金は11億6,895万6,593円でございます。これを全額減債積立金に処分いたしましたので,3の翌年度繰越利益剰余金はございません。  12ページに移りまして,貸借対照表についてご説明申し上げます。内容につきましては合計額で申し上げます。平成8年度川崎市水道事業貸借対照表でございますが,まず資産の部でございますが,1の固定資産のうち①の有形固定資産はアの土地からキの建設仮勘定までの計1,251億5,434万5,135円でございます。②の無形固定資産はアの地上権からウの庁舎使用権までの計5億1,552万4,048円でございます。③の投資はアの出資金からウのその他投資までの計52億896万5,300円でございます。以上を合計いたしました固定資産合計は1,308億7,883万4,483円でございます。  次に,13ページに移りまして,2の流動資産は①の現金預金から④のその他流動資産までの計62億6,432万7,908円でございます。これに固定資産合計を加えました額が資産合計でございまして,1,371億4,316万2,391円でございます。  次に負債の部でございますが,3の固定負債は①の引当金12億6,550万188円でございます。4の流動負債は①の未払金から③の預り保証有価証券までの計81億9,295万8,810円でございます。これに固定負債合計を加えました額が負債合計でございまして,94億5,845万8,998円でございます。  14ページに移りまして,資本の部でございますが,5の資本金は①の自己資本金と②の借入資本金の計1,053億798万2,935円でございます。6の剰余金といたしましては,①の資本剰余金と②の利益剰余金の計223億7,672万458円でございます。これに5の資本金合計を加えました額が資本合計でございまして,1,276億8,470万3,393円でございます。この額にさらに13ページの負債合計を加えました額が負債資本合計でございまして,1,371億4,316万2,391円となりまして,資産合計と一致するものでございます。  以上で平成8年度水道事業会計決算の説明を終わらせていただきますが,詳細につきましては,15ページ以降の附属書類及び別冊の決算参考資料をご参照いただきたいと存じます。  引き続きまして,議案第117号,工業用水道事業会計についてご説明申し上げますので,お手元の平成8年度川崎市工業用水道会計決算書の29ページをお開き願います。  まず事業報告書でございますが,平成8年度の事業概況について申し上げますと,引き続き安定給水を確保するため,工業用水道浄水施設等整備事業を中心に,諸施設の整備,改良に努めてまいりました。また財政面では,工業用水道料金等の事業収益がほぼ予定どおりだったこと,また建設改良費の見直し,諸経費の節減等に努めましたことにより,単年度では財源余剰額を生じ,健全財政を維持することができました。  次に,業務の状況についてでございますが,本年度末における給水対象会社数は63社89工場でございます。1日当たりの契約水量は55万3,120立方メートル,年間契約水量は2億188万8,800立方メートルでございます。また,年間使用水量は1億4,525万6,358立方メートルでございます。  次に,建設及び改良工事でございますが,本年度は第4次5ヵ年継続事業であります工業用水道浄水施設等整備事業を中心に施行いたしました。この事業は総事業費25億円による平成8年度から平成12年度までの継続事業で,本年度はその初年度としての事業費4億1,468万2,747円をもって浄水場の施設の改良工事を施行いたしましたが,一部残工事につきましては翌年度に繰り越すことにいたしました。このほか,一般建設改良工事につきましては,川崎縦貫道路関連施設の整備及び各浄水場等の諸施設の改良工事を施行いたしました。  次に,経理の状況についてでございますが,収益的収支は事業収益85億9,992万1,102円に対し,事業費用82億5,316万6,259円であり,収支差し引き3億4,675万4,843円となりました。一方,資本的収支は収入総額15億1,181万5,287円に対し,支出総額は25億217万4,269円であり,収支差し引き9億9,035万8,982円の不足となりました。これにつきましては損益勘定留保資金等で補てんしました。なお不足する額1,479万9,935円は,平成8年度許可済企業債未発行分をもって翌年度に措置いたします。  引き続きまして,決算報告書等財務諸表につきましてご説明申し上げますので,2ページから3ページをお開き願いたいと存じます。平成8年度川崎市工業用水道事業決算報告書でございますが,決算報告書は消費税を含んだ額でございます。  まず,①の収益的収入及び支出の収入からご説明申し上げます。第1款工業用水道事業収益の決算額は85億9,992万1,102円で,予算額に比べまして5,014万3,898円の減でございます。この内容につきまして各項別に比較いたしますと,第1項営業収益は1,782万759円の減でございますが,この主なものは受託工事収益の減によるものでございます。第2項営業外収益は3,035万2,222円の減でございますが,これは他会計補助金等の減によるものでございます。第3項特別利益は197万917円の減でございますが,これは過年度損益修正益等の減によるものでございます。  次に支出について申し上げます。第1款工業用水道事業費用の決算額は82億5,316万6,259円で,予算額に対しまして3億524万1,741円の不用額でございます。この内容につきまして各項別に比較いたしますと,第1項営業費用は2億9,815万1,341円が不用額となりましたが,これは浄水費,資産減耗費等の執行減によるものでございます。第2項営業外費用と第3項特別損失は不用額はございません。第4項予備費は,営業外費用と特別損失に充用いたしましたので,709万400円の不用額でございます。  次に,4ページから5ページに移りまして,②の資本的収入及び支出について申し上げます。  まず収入についてでございますが,第1款工業用水道事業資本的収入の決算額は15億1,661万6,576円で,予算額に比べまして5億5,210万2,388円の減でございます。この内容につきまして各項別に比較いたしますと,第1項企業債は4億2,851万5,964円の減でございます。これは,工業用水道浄水施設等整備事業及び川崎縦貫道路関連施設整備事業の事業進捗に伴い,企業債が翌年度へ繰り下げになったことによるものでございます。第2項補助金は1,691万6,000円の減でございまして,全額未執行によるものでございます。第3項負担金は1億665万424円の減でございます。これは負担金対象工事にかかわる工事負担金の減によるものでございます。第4項固定資産売却代金と第5項その他の資本 的収入は,該当事項がございませんでしたので,全額未執行でございます。  次に支出について申し上げます。第1款工業用水道事業資本的支出の決算額は25億217万4,269円でございますが,川崎縦貫道路関連施設整備事業,工業用水道浄水施設等整備事業及び配水施設費の翌年度繰越額が5億7,604万5,684円ございますので,不用額といたしましては1億4,925万8,540円でございます。この内容につきまして各項別に比較いたしますと,第1項建設改良費は1億4,425万8,222円が不用額となりましたが,これは主として配水施設費,固定資産購入費の執行減によるものでございます。第2項企業債償還金は318円が不用額となりましたが,これは端数残によるものでございます。第3項予備費は全額不用額でございます。  次に,欄外の文言説明についてでございますが,これは資本的収入,支出の差し引きによる収入不足額の補てん財源説明でございまして,資本的収入額資本的支出額に対して不足する額は9億9,035万8,982円でございます。これにつきましては,当年度分消費税資本的収支調整額6,196万3,727円,過年度分損益勘定留保資金9億1,359万5,320円で補てんをいたしました。なお不足する額1,479万9,935円は,平成8年度許可済企業債未発行分をもって翌年度に措置するものでございます。  次に,6ページに移りまして,損益計算書のご説明を申し上げます。内容につきましては消費税抜きの金額で申し上げます。また,以降ご説明いたします各計算書等についても消費税抜きの金額でございます。  平成8年度川崎市工業用水道事業損益計算書でございますが,まず1の営業収益は①の給水収益から③のその他の営業収益までの計83億451万1,184円でございます。これに対します2の営業費用は①の原水費から⑧の資産減耗費までの計78億40万519円でございますので,営業利益といたしましては5億411万665円でございます。また,3の営業外収益は①の受取利息及び配当金から③の雑収益までの計4,556万8,528円でございます。これに対します4の営業外費用は①の支払利息及び企業債取扱諸費2億6,228万4,254円でございますので,営業外損失といたしましては2億1,671万5,726円でございます。これに営業利益を合わせますと,経常利益といたしましては2億8,739万4,939円でございます。5の特別利益は①の過年度損益修正益2万9,059円でございます。これに対します6の特別損失は①の過年度損益修正損298万5,691円でございますので,差し引き損失といたしましては295万6,632円でございます。これに経常利益を合わせますと当年度純利益といたしましては2億8,443万8,307円でございます。前年度繰越利益剰余金は6億9,321万2,007円でございますが,これに当年度純利益2億8,443万8,307円を加えますと,当年度未処分利益剰余金は9億7,765万314円でございます。  次に,8ページに移りまして,剰余金計算書についてご説明申し上げます。平成8年度川崎市工業用水道事業剰余金計算書でございますが,まず利益剰余金の部でございます。Ⅰの未処分利益剰余金でございますが,前年度の剰余金を処分いたしませんでしたので,繰越利益剰余金年度末残高は6億9,321万2,007円でございます。これに3の当年度純利益2億8,443万8,307円を加えますと,当年度未処分利益剰余金は9億7,765万314円でございます。  次に資本剰余金の部でございますが,Ⅰの国県補助金は当年度該当がございませんでしたので,1の前年度末残高と2の当年度末残高は同額の16億3,518万9,951円でございます。Ⅱの一般会計補助金も当年度該当がございませんので,2の当年度末残高は3,098万5,499円でございます。Ⅲの工事負担金は,当年度発生高といたしまして工事負担金収入9,361万6,576円の受け入れがございましたので,3の当年度末残高は46億1,334万6,714円でございます。Ⅳの受贈財産評価額は,当年度発生高といたしまして71万円の受け入れがございましたので,3の当年度末残高は1億236万2,136円でございます。したがいまして,以上を合計いたしました翌年度繰越資本剰余金は63億8,188万4,300円でございます。  次に,平成8年度川崎市工業用水道事業剰余金処分計算書についてご説明申し上げます。1の当年度未処分利益剰余金は9億7,765万314円でございます。当年度において減債積立金に5,000万円処分いたしましたので,3の翌年度繰越利益剰余金は9億2,765万314円でございます。  次に,10ページに移りまして,貸借対照表についてご説明申し上げます。内容につきましては合計額で申し上げます。平成8年度川崎市工業用水道事業貸借対照表でございますが,まず資産の部でございますが,1の固定資産のうち①の有形固定資産はアの土地からキの建設仮勘定までの計153億8,326万1,810円でございます。②の無形固定資産はアの施設利用権50万3,026円でございます。次に,11ページに移りまして,③の投資はアのその他投資2,500万円でございます。以上を合計いたしました固定資産合計は154億876万4,836円でございます。次に,2の流動資産は①の現金預金から③の貯蔵品までの計36億6,542万1,404円でございます。これに固定資産合計を加えました額が資産合計でございまして,190億7,418万6,240円でございます。  次に負債の部でございますが,3の流動負債は①の未払金と②の前受金の計12億8,158万2,570円で,負債合計も同額でございます。次に,12ページに移りまして,資本の部でございますが,4の資本は①の自己資本金と②の借入資本金の計104億3,306万9,056円でございます。5の剰余金といたしましては,①の資本剰余金と②の利益剰余金の計73億5,953万4,614円でございます。これに4の資本金合計を加えました額が資本合計で177億9,260万3,670円でございます。この額に,さらに11ページの負債合計を加えました額が負債資本の合計で190億7,418万6,240円となりまして,資産合計と一致するものでございます。  以上で平成8年度工業用水道事業会計決算の説明を終わらせていただきますが,詳細につきましては13ページ以降の附属書類及び別冊の決算参考資料をご参照いただきたいと存じます。  これをもちまして,平成8年度の水道事業及び工業用水道事業会計の決算説明を終わらせていただきます。よろしくご審査のほどお願い申し上げます。 ◎河野武 交通局長 交通局関係の議案につきましてご説明申し上げます。  議案第118号,平成8年度川崎市交通事業会計決算認定につきまして,まず最初に事業報告からご説明申し上げますので,お手元の交通事業会計決算書の25ページをお開きいただきたいと存じます。  初めに,概況の総括事項についてでございますが,本市交通事業は,景気が緩やかな回復の過程にあるというものの,依然として乗車人員が減少するという厳しい企業環境の中で,平成8年度も引き続き輸送の安全性と利便性,さらには乗客サービスの向上に努めるとともに,公営企業として経済性を発揮するため,効率的な事業運営に努力してまいりました。本年度の事業といたしましては,まず,人にやさしいバスを目指しまして,高齢者等の方々に利用しやすいワンステップバス16両と,環境に配慮した低公害バス8両を整備いたしました。また,利用者数に応じた車両の投入のため中型バス14両を導入いたしました。このほか,バスの利用向上策の一環といたしまして主要駅の市バス携帯時刻表等を作成,配布したほか,バス停留所標識へのローマ字併記に着手いたしました。なお,事業の執行に当たりましては,企業の内部努力によりまして経営改善を図ることとし,事務事業の見直しと経費の削減を行いました。  次に,施設整備についてでございますが,先ほど述べましたワンステップバス等の一般乗り合い旅客用車両38両及び2営業所の料金収納機を更新いたしました。また,バス停留所上屋10ヵ所及び照明つきバス停留所標識10基を整備いたしました。  次に,運輸成績についてでございますが,平成8年度の一般乗合旅客自動車運送事業における乗車人員は3,996万6,910人で,前年度に比較いたしまして158万898人,3.8%の減となりました。この乗車人員を1日当たりにいたしますと10万9,498人で,前年度に比較いたしまして4,021人,3.5%の減となりました。これを定期外,定期に分けて比較いたしますと,定期外利用者は1,498人,1.9%の減,定期券利用者は2,523人,7.5%の減となりました。また,乗車料収入は65億8,096万2,964円で,前年度に比較いたしまして2億2,859万7,037円,3.4%の減となりました。  次に,26ページに移りまして,経理状況についてでございますが,経常収益は,営業収益の103億6,436万9,468円と営業外収益の16億3,147万8,533円により119億9,584万8,001円となりました。これに対する経常費用は,営業費用の113億1,974万7,510円と営業外費用の1億7,739万7,130円により114億9,714万4,640円となりました。これにより,経常損益は4億9,870万3,361円の利益となりました。これに特別利益の730万1,825円を加えた事業損益は5億600万5,186円の純利益となりました。この結果,平成8年度の未処理欠損金は1億4,679万5,314円となるものでございます。  以上で事業報告についての説明を終わらせていただきます。  引き続きまして,交通事業決算報告書につきましてご説明申し上げますので,前に戻りまして,2ページをお開きいただきたいと存じます。なお,決算報告書につきましては税込みで,また,後ほどご説明いたします損益計算書その他財務諸表につきましては税抜きになっておりますので,あらかじめご了承をお願い申し上げます。  それでは,最初に収益的収入及び支出につきましてご説明いたします。収入の第1款自 動車運送事業収益の決算額は122億443万6,452円で,予算額に比較いたしまして1億3,646万9,548円の減となりました。この内容を各項別にご説明いたしますと,第1項の営業収益は1億6,907万1,362円の減となりました。これは運輸収益の減が主なものでございます。第2項の営業外収益は2,629万9,693円の増となりました。これは不用品売却収益等の増によるものでございます。第3項の特別利益は630万2,121円の増となりました。  次に,支出の第1款自動車運送事業費用の決算額は116億7,027万9,188円で,予算額に比較いたしまして4億6,959万3,812円が不用額となりました。この内容を各項別にご説明いたしますと,第1項の営業費用は4億5,666万8,926円が不用額となりました。これは内部努力による人件費及び諸経費の減等によるものでございます。第2項の営業外費用は892万4,886円が不用額となりました。これは支払利息等の減によるもでございます。第3項の特別損失及び第4項の予備費は,いずれも該当事項がなく,全額不用額となり ました。  次に,4ページをお開きいただきたいと存じます。資本的収入及び支出についてご説明申し上げます。まず,収入の第1款自動車運送事業資本的収入の決算額は13億4,677万3,445円で,予算額に比較いたしまして2億7,559万7,445円の増となりました。この内容を各項別にご説明いたしますと,第1項の企業債は2億6,800万円の増となりました。これは前年度許可済企業債の繰り下げ発行等によるものでございます。第2項の県交付金は49万3,000円の減となりました。第3項の一般会計補助金は159万2,555円の減となりました。第4項のその他の資本的収入は968万3,000円の増となりました。これは法外健康被害補償予防協会からの低公害車等の購入に対する助成措置によるものでございます。  次に,支出の第1款自動車運送事業資本的支出の決算額は16億3,200万2,538円で,予算額に比較いたしまして1億2,131万3,462円が不用額となりました。この内容を各項別にご説明いたしますと,第1項の建設改良費は1億2,131万3,413円が不用額となりました。これは車両費の減等によるものでございます。第2項の企業債償還金は49円が不用額 となりました。  次に,欄外の文言でございますが,資本的収入額資本的支出額に対して不足する額6億9,422万9,093円につきましては,当年度分消費税資本的収支調整額2,815万2,078円,過年度分損益勘定留保資金5億5,962万1,568円及び当年度分損益勘定留保資金1億645万5,447円で補てんしたものでございます。  次に,6ページをお開きいただきたいと存じます。交通事業損益計算書につきましてご説明申し上げます。なお,内容につきましては合計額で申し上げます。  まず1の営業収益は103億6,436万9,468円で,これに対する2の営業費用は113億1,974万7,510円でございます。したがいまして,9億5,537万8,042円の営業損失となるものでございます。3の営業外収益は16億3,147万8,533円で,これに対する4の営業外費用は1億7,739万7,130円でございます。したがいまして,差し引きいたしますと14億5,408万1,403円となり,これに営業損失を加えますと,経常利益は4億9,870万3,361円となるものでございます。この額に5の特別利益の730万1,825円を加えますと,当年度純利益は5億600万5,186円となるものでございます。これに前年度繰越欠損金を加えますと,当年度未処理欠損金は1億4,679万5,314円となるものでございます。  次に,8ページをお開きいただきたいと存じます。交通事業剰余金計算書につきましてご説明いたします。欠損金の部でございますが,前年度の繰越欠損金年度末残高6億5,280万500円に,当年度純利益5億600万5,186円を加えますと,当年度未処理欠損金は1億4,679万5,314円となるものでございます。  次に,資本剰余金の部でございますが,Ⅰの受贈財産評価額の3,当年度発生高845万円はバス停留所上屋の受贈によるもので,また4,当年度処分額631万円は車両の償却によるものであり,5,当年度末残高は12億6,965万5,041円となるものでございます。Ⅱの寄附金及びⅢの国庫補助金は期中の増減はなく,当年度末残高は前年度末残高と同額でございます。Ⅳのその他資本剰余金の3,当年度発生高の6,277万3,445円は県交付金,一般会計補助金等によるもので,5の当年度末残高は5億3,683万7,126円となるものでございます。したがいまして,翌年度繰越資本剰余金は29億8,684万1,425円となるもの でございます。  次に,交通事業欠損金処理計算書でございますが,先ほどご説明いたしました当年度未処理欠損金1億4,679万5,314円を翌年度に繰り越すことをお示ししたものでございます。  次に,10ページをお開きいただきたいと存じます。交通事業貸借対照表につきましてご説明申し上げます。内容につきましては合計額で申し上げます。  まず資産の部でございますが,1の固定資産合計は58億6,973万6,810円でございます。次に,2の流動資産合計は27億3,964万3,088円でございます。この額に固定資産合計を加えた資産合計は86億937万9,898円となるものでございます。  次に,負債の部でございますが,3の流動負債合計は16億7,351万6,163円で,負債合計も同額でございます。次に,資本の部でございますが,4の資本金合計は40億9,581万7,624円でございます。次に,5の剰余金合計は28億4,004万6,111円でございます。この額に資本金合計を加えた資本合計は69億3,586万3,735円で,さらにこの額に負債合計を加えた負債資本合計は86億937万9,898円となるものでございます。  なお,詳細につきましては附属書類の13ページ以降及び別冊の決算参考資料をご参照いただきたいと存じます。  以上で交通局関係の議案の説明を終わらせていただきます。よろしくご審査のほどお願いを申し上げます。 ○小俣博 委員長 以上で理事者の説明は終わりました。  お諮りいたします。本日の委員会はこの程度をもちまして終了いたしたいと思いますが,ご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○小俣博 委員長 ご異議ないものと認めます。よって,そのように決定いたしました。  なお,この際,本委員会の今後の審査日程をお知らせいたします。明19日は水道事業会計及び工業用水道事業会計の書類審査を,22日は下水道事業会計及び交通事業会計の書類審査を,24日は病院事業会計の書類審査をそれぞれ行います。また,25日及び26日の両日は各会計の決算議案に対する質疑を行います。いずれも午前10時から本議場において開会いたしますので,よろしくご協力のほどをお願い申し上げます。なお,質疑を行う委員は,会派ごとに取りまとめて,24日の午後5時までに発言通告書を提出していただくようお願い申し上げます。  これをもちまして本日の委員会は閉会いたします。                 午前11時45分閉会...